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笹幸恵
2018.6.23 23:48日々の出来事

沖縄慰霊の日

6月23日。
今日は天皇陛下が「忘れてはならない日」として
毎年黙祷を捧げられている日です。

8月6日 広島への原爆投下
8月9日 長崎への原爆投下
8月15日 「終戦記念日」

これらと同じく、「忘れてはならない日」が
6月23日。

そう、今日は沖縄の組織的戦闘が終わった日です。
組織的戦闘が終わった、というのは、
沖縄守備軍である第32軍の牛島満司令官が自決し、
組織として戦闘行動を起こすことが不可能になったことを
意味します。
決して、「沖縄戦終結の日」ではありません。

この日の後も、将兵たちは迫りくる米軍に対峙し、
文字通り8月15日まで戦闘行動をしていました。
戦闘といっても、飢餓に苦しみながら
南部に追い詰められていく日々。

安倍首相は、沖縄で行われた戦没者追悼式において、
「我が国は、戦後一貫して、平和を重んじる国」であり、
「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」ことを
御霊に対して誓う、とあいさつしていました。


けれど、
憲法解釈で集団的自衛権の限定的行使を認め、
アメリカと共に「戦争できる国」にしたのは誰か。

「平和を重んじる」とは、アメリカに無条件に、
盲目的に、媚びへつらってついていくことか。

73年が経過した今もゆうゆうと米軍機が
沖縄の空を飛び続けている。
日本は「属国」から脱却できずにいる。

御霊はどう思うでしょうか。

私ならきっとこう思う。

「我々の死を無駄にするな!」

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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